福島県立医科大学医学部 泌尿器科学講座


■代表的疾患→泌尿器科腫瘍前立腺癌

@泌尿器科腫瘍 C女性泌尿器科 F腎不全 I不妊症 L性感染症
A前立腺肥大症 D過活動膀胱 G腎移植 JED・男性更年期 M小児泌尿器科
B神経因性膀胱 E間質性膀胱炎 H泌尿器科外傷 K尿路結石 N腹腔鏡

@腎癌 A腎盂尿管腫瘍 B膀胱腫瘍 C前立腺癌 D精巣腫瘍 E副腎腫瘍

C前立腺がん

・はじめに


 前立腺は精液を産生する臓器で男性の尿道を図のように取り囲んでいます。大きさはくるみ程度のものです。欧米で多い前立腺癌は最近日本でも50歳以上の中高年層で増加しています。

・症状・検査
 早期の段階では特に症状はありません。前立腺癌は血液検査(PSAと言われている項目です)、肛門から指を入れて診察する直腸診、肛門から指程度の太さの棒状の機械を入れて見る超音波検査でおおよその見当がつきます。上記3つの検査で前立腺癌が疑われた場合、数日の入院をしてもらい前立腺に針を刺し組織を抜き取り組織検査(前立腺針生検と言います)で癌であるか診断を確定します。

・ PSA
 前立腺癌は前立腺腫瘍マーカーである上記PSAの普及により早期のもので完全に治せる程度のものが見つけられるようになりました。人間ドック、健診などでも希望者には追加検査としてできるようになってきていますし、かかりつけの医院などでも検査可能と思いますので50歳になったら年に1回PSAの血液検査を受けることをお勧めいたします。平成16年の当院でのPSAの数値による前立腺癌の見つかった割合は、4から10までの人は24%、10から20までの人は50%、20以上の人は81%とPSAの数値が高くなるにつれて癌である危険性も高くなっています。

・治 療
 前立腺癌の治療法は癌の進行状態、PSAの数値、前立腺針生検による癌組織の悪性度(グリソンスコアと言います)、患者様の年齢や他に重篤な病気を持っているかによって様々な治療法が考えられます。そのため担当の医師と癌の状態からどのような治療法が考えられるか聞き、それぞれの治療法の治療効果、治療の合併症や副作用を聞いた上で自分の持っている他の病気のことも考え最善の治療法を決めることが大切です。例えばPSAが10未満でグリソンスコア(2から10に分けられ大きいほど悪性度が強い)6以下のような早期でおとなしい前立腺癌は1)手術による摘出、2)従来の放射線療法、3)前立腺に放射性物質を埋め込む小線源療法、4)ホルモン療法(男性ホルモンで癌は進行するためこれを抑える薬の治療)、5)厳重に経過を見ながら治療の時期を決める待機療法などが考えられます。平成16年の当院での上記条件の患者様の実際に選んだ治療法は、手術46%、従来の放射線療法23%、小線源療法23%、待機療法8%でした。皆さん十分に考え納得して治療を受けてもらっているため選ばれた治療法に満足されています。前立腺癌と医師から説明を受けたら当院へセカンドオピニオンとして治療に関しての情報を聞きに来られることをお勧めいたします。

前立腺がんに対するHIFU(ハイフ)療法について

 連携病院である公立藤田総合病院泌尿器科で、HIFU療法を行なっております。詳細は同院ホームページをご覧下さい。

   http://www.fujita-hp.jp/syoukai/hifu.html

 

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