福島県立医科大学医学部 泌尿器科学講座


■代表的疾患→泌尿器科腫瘍腎癌

@泌尿器科腫瘍 C女性泌尿器科 F腎不全 I不妊症 L性感染症
A前立腺肥大症 D過活動膀胱 G腎移植 JED・男性更年期 M小児泌尿器科
B神経因性膀胱 E間質性膀胱炎 H泌尿器科外傷 K尿路結石 N腹腔鏡

@腎癌 A腎盂尿管腫瘍 B膀胱腫瘍 C前立腺癌 D精巣腫瘍 E副腎腫瘍

@腎 癌

・腎臓の解剖

 腎臓は握りこぶし程度の大きさで左右の腰背部にあり、体の中の老廃物を血液から尿の中へ除去します。

・ はじめに
 腎癌は男性に多く女性の約2倍で70歳代に発生することが多いと言われています。人間ドックや他の病気の検査中に超音波やCT検査で偶然見つかることが最近多くなっています。

・ 症 状
 症状はかなり癌が大きくならないとありません。癌が進行すると左右どちらかはっきりした腰痛、血尿、発熱などが出てきます。

・ 診断・治療
 腎癌かどうかは造影CT検査でほとんどの場合わかりますが、わかりにくい場合MRIなどの追加検査も必要になります。腎癌は進行すると大きくなり周囲の臓器に広がっていくと共に肺、骨、肝臓、リンパ節などに転移します。症状も無く偶然見つかった腎癌は通常大きさも4cm程度までで、手術によってほぼ治すことができます。10年生存率(手術10年後に癌によって死亡していない可能性)で約90%です。それに対し症状があって見つかった腎癌は大きさも7cm以上のものが多く手術をしても10年生存率で約50%程度と不良です。現在、腎癌に対しての有効な治療は根治的腎摘出術(腎周囲の脂肪も含め腎臓・癌を丸ごと摘出する手術)のみで放射線療法、抗癌剤による治療は効果がありません。腎癌が見つかった時に既に肺などに転移があった進行腎癌の場合や手術後すぐに転移や再発がみられた場合は、癌を治すことは難しくなります。状況によって転移した部分、再発した部分をその都度手術で取り除くあるいはインターフェロン、インターロイキン2という癌に対する体の抵抗力を高める免疫療法などで癌の進行を長期に抑えられる場合もあります。

 腎癌の他の癌と異なる特徴は、手術で完全に治せたと考えられるような状態でも10年、あるいは20年後に転移が出てくることもあることです。そのため手術後も長期間定期検査(CTなど)が必要になります。当院では腎癌の患者様に対し早期社会復帰を目指し体に負担をかけない低侵襲な内視鏡による手術を行っています。福島県ではこの手術を取り入れている病院は少ないですが、後腹膜鏡視下腎摘出術と言い1cmの小さな穴を4つ開けて手術をします。創の痛みが軽く、腸などおなかの中もいじらないので手術翌日から食事を取り歩くこともできます。この手術を希望される方が増えており平成18年は年間約50例の手術件数になると考えています。腎癌と医師から説明を受けたらその治療に関し一度当院を受診してこの負担の少ない手術法について詳しく聞きに来てください。
▲TOP
Copyright (C) Department of Urology,Fukushima Medicine University All Rights Reserved.