寿泉堂綜合病院 泌尿器科紹介
矢部 通弘
寿泉堂綜合病院は、福島県郡山駅より徒歩約5分の距離にある、財団法人湯浅報恩会が運営する病院です。1887年に湯浅為之進が医院を開業したのが始まりで、郡山市内で最も歴史のある病院でもあります。1951年に医療法人(財団)寿泉堂病院が設立されて法人経営となり、2011年にこれも駅前にあった旧病院から現在地に移転しました。
泌尿器科は、一般泌尿器科を主体とした寿泉堂綜合病院(本院)と、透析を主体とした寿泉堂クリニックで診療を行っており、本院には千葉茂寿(部長、1995年卒)、矢部通弘(医長、2008年卒)の2名が、クリニックには白岩康夫(名誉院長、1956年卒)、熊川健二郎(院長、1975年卒)、百瀬昭志(透析センター長、1988年卒)の3名が在籍し、専門医5名で協力して診療に当たっています。
2017年度の診療実績は、平均入院患者数17.3名/日、平均外来患者数38.8名/日、血液透析患者数104名、腹膜透析患者数24名でした。手術件数は、全身麻酔が210件、それ以外の麻酔やESWLの合計が541件でした。腎癌、腎盂・尿管癌、膀胱癌、前立腺癌などの尿路悪性腫瘍に対する手術(解放、腹腔鏡、内視鏡)、膀胱脱や腹圧性尿失禁などのQOL疾患に対する手術、血液透析・腹膜透析のための内シャント造設術や腹膜透析用カテーテル留置術など幅広く行っておりますが、近年特に力を入れているのがレーザーを用いた内視鏡手術です。上部尿路結石や前立腺肥大症に対するレーザー内視鏡手術(TUL、HoLEP)は年間で合計100件以上行っており、現在も漸増傾向にあります。
病床数は305床と特別大きくはありませんが、その分アットホームな雰囲気に包まれており、非常に仕事のしやすい環境です。また、郡山駅前という立地もあり、仕事が終われば即座に街へ繰り出せることも当院の特徴と言えるかと思われます。