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ようこそ、福島医大泌尿器科へ

教授からのごあいさつ

教授からのごあいさつ福島県立医科大学泌尿器科学講座
教 授  小島祥敬

福島県立医科大学泌尿器科学講座の小島祥敬(こじまよしゆき)です。当講座ホームページにおこしいただきありがとうございます。

本ホームページをご覧いただいている皆様に、講座を代表してご挨拶を申し上げます。

大学病院に求められているのは、診療、教育、研究の3つです。それぞれについて、私の抱負を述べさせていただいたいと思います。

 

1. 診療

地域の知的・文化的拠点として、地域における社会貢献とともに、世界に発信できる先進的な医療に取り組みます。

1)地域社会と密着した医療システムの再構築と機能分担

国立大学や私立大学とは異なり、公立大学にとって「地域」は特別な意味を持つ存在であり、地域に根ざした医療を実践することが重要であると考えています。県民の皆さまが住み慣れた地域で生涯にわたり安心して暮らせるよう、心の通う医療の実現に向けて、微力ながら全力で取り組んでまいります。

また、医療の高度化に伴い、ひとつの病院だけで全ての泌尿器科疾患の診断・治療を完結させることが難しい時代となりました。そのため、大学病院を中心とした医療連携体制を再構築する必要があると考えています。病院機能の分担と集約を進め、地域の医療機関との連携を強化することで、効率的な医療体制を構築し、より質の高い医療を患者さんに提供していきたいと考えています。

 

2)質の高い先進的で独創的な医療の実現

教授からのごあいさつ 高度で先進的な医療を行うことは大学病院の責務です。質の高い先進的・独創的で安全・安心な医療を実践し、世界をリードする泌尿器科学講座を作りたいと考えています。

@全国屈指の腹腔鏡手術とロボット支援手術を施行する施設

私はこれまで、患者さんに負担の少ない低侵襲手術の開発に取り組んできました。特に、腹腔鏡手術やロボット支援手術を、尿路生殖器がんや先天性尿路生殖器疾患に対して段階的に導入してきました。現在、福島県立医科大学泌尿器科は、全国でも有数のロボット支援手術実施施設として広く認知されています。 

A都道府県がん診療連携拠点病院としての高度医療の提供

福島県立医科大学附属病院は、都道府県がん診療連携拠点病院として国の指定を受けています。都道府県がん診療連携拠点病院とは、高度ながん医療を提供するとともに、地域でがん医療に携わる医師や看護師などを対象に、がんに関する研修を実施できる体制を備えた医療機関を指します。当院泌尿器科においても、泌尿器がんに対する手術療法や薬物療法など、高度で専門性の高い集学的治療を提供しています。

B外来の専門化による高度な医療提供

泌尿器科疾患の診断・治療は近年著しく進歩しており、一人の泌尿器科医がすべての疾患を網羅することは容易ではありません。そこで当院泌尿器科では、疾患ごとに専門外来を設け、それぞれの領域を専門とする医師を配置することで、より高度で専門性の高い医療の提供に努めています。

 

2.教育

次世代を担う学生や研修医と真摯に直接向き合い、研修後も福島県で医療を行うことを望む、魅力的な医学教育を提供します。

1)医学生教育

教育において私たち教員に求められることは、医学生が生涯にわたって自ら学び能力を高めようとする修学意欲を養い育てることであると考えます。教養・技能だけではなく、自己実現を目指そうとする自発的精神の育成を目標としています。また礼節を尊び、医師としての道徳的・人格的価値を身につけさせるべく、心の醸成に努めたいと思います。

 

教授からのごあいさつ

2)卒後教育

臨床のみならず、基礎研究を積極的に推奨し、課題を解決する論理的な思考力と実践的な判断力を身につけることにより、バランス感覚の優れた泌尿器科医を育成したいと思います。自由な発想のもとでより良質な研究や診療ができる環境の整備に努め、人材の確保・育成に尽力し、優秀な泌尿器科医を社会に輩出したいと考えています。

 

3)女性泌尿器科医の育成

今日の泌尿器科診療において、女性医師は欠かすことのできない存在です。特に泌尿器科疾患を抱える女性患者は多く、女性ならではの視点から診療を行うことは、講座にとっても、そして福島県民にとっても大きな財産になると確信しています。今後も引き続き、多くの女性泌尿器科医を育成することを重要な目標として取り組んでいきます。

 

3.研究

福島県から優れた研究を世界に発信し、広く人類社会全体の繁栄に寄与します。

大学の研究機関は、革新的な発想と最先端の技術を最大限に発揮できる、極めて恵まれた環境にあります。とりわけ医学研究の意義は、長期的な視野のもとで将来の医学・医療の進歩や技術革新の基盤を築き、人類社会全体の発展に広く寄与する点にあると考えています。このような観点から、基礎研究は臨床講座においても中核をなすべきものであり、今後もその推進と奨励に積極的に取り組んでいきたいと考えています。

1)下部尿路機能障害研究:中高齢者のQOL向上にむけた病態解明と新しい治療法の開発

前立腺肥大症や過活動膀胱などの下部尿路機能障害は、中高齢者に多くみられる疾患であり、生活の質(QOL)を大きく損なうことから、超高齢社会において重要な疾患として位置づけられています。当講座では、伝統的研究テーマである下部尿路機能障害の病態解明に加え、新たな治療法の開発にも取り組んでおり、QOLの向上を伴う持続可能な長寿社会の実現を目指しています。

 

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2)がん研究:尿路生殖器がんの病態解明と新しい放射線内用療法の開発

尿路生殖器がんは、副腎がん、腎がん、腎盂尿管がん、膀胱がん、前立腺がん、精巣がんと多岐にわたります。尿路生殖器がんの研究は、泌尿器科医にとって大きな研究テーマです。これらの病態を分子生物学的に解明するとともに、新しい創薬研究と革命的治療法の開発にむけた基礎的研究に邁進していきたいと思います。

福島県立医科大学は、2011年の震災以降、放射線災害医学という新たな学術領域を確立し、放射線の持つ力を医療という「光」へと転換する研究を進めてきました。現在、私たちは前立腺がんに対する新たな放射線内用療法の開発に取り組んでいます。本研究開発を通じて、福島の復興を象徴する世界に誇る先端医療研究をさらに推進していきたいと考えています。

 

3)根拠のない福島県に対する風評被害の払拭

福島県は現在も、科学的根拠に基づかない風評被害に苦しんでいます。多くの研究によって、福島県における放射線の健康影響は認められないことが示されている一方で、根拠の乏しい科学論文が風評を助長しているのが現状です。私たちは、原発事故後に先天性泌尿器科疾患の発症率が増加していないことを、科学的根拠に基づいて明らかにしました。今後は本研究の成果を踏まえ、福島県民に対する風評被害の払拭に向けた取り組みを、より積極的に進めていきたいと考えています。

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