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疾患のご説明

腹腔鏡手術とは

  • 泌尿器科領域で扱う臓器は、おもに、腎臓、尿管、膀胱、前立腺です。これらに伴う疾患を扱います。 (図1)。

 

図1:泌尿器科で扱う臓器

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  • これまでは、これらの臓器の摘出術などを行う場合は、おもに開腹手術で治療をしてきました。しかし、近年ではほぼすべての臓器で腹腔鏡下に手術が行われるようになりました。腹腔鏡が適応となる症例に対しほとんど全ての臓器に関して同手術を行っています。
  • 腹腔鏡手術の利点は、傷が小さいため、術後の傷の痛みが少ないこと、また、体への負担が少ないので、手術後の回復が早いことがあげられます。また、数多くの医師が確認しながら手術を行いますので、手術の確実性が増すことがあげられます(図2)。腹腔鏡手術と開腹手術の最大の違いは、写真でもお分かりのように、術者は創部に直接手を入れることなく、特殊な医療器械を使用して、テレビモニタをみながら手術をしています。

 

図2:手術風景

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  • 腹腔鏡手術の欠点として手術の難易度が高く、特殊な機材が必要となるため、ある限られた施設でしか行っていません。また、進行がんの手術や、癒着が強い場合の手術などは、腹腔鏡手術の完遂が困難な場合があり、開腹手術に移行する場合があります。
  • 福島県立医科大学泌尿器科では、現在、膀胱がんの腹腔鏡手術以外は、ほぼすべての腹腔鏡手術に対応しています。特に小児の腹腔鏡手術も積極的に行っています。お子さんは、これからの長い将来を考えると、なるべく傷が目立たず、なおかつ、体に負担がかからない治療が良いと思われます。腹腔鏡手術は、その条件を満たす治療法です。
  • 泌尿器疾患での腹腔鏡手術をご希望される場合には、お気軽に当院を受診して下さい。
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