福島県立医科大学医学部　泌尿器科学講座

第35回　日本分子生物学会年会

2012年12月11日（火）から12月14日（金）まで福岡県の福岡国際会議場、マリンメッセ福岡で第35回日本分子生物学会年会が開催されました。当科からは、小島教授、アメリカ留学帰りの野宮先生と、私・片岡が参加しました。

私は分子生物学会に参加したのは初めてでしたが、学会の雰囲気とレベルの高さに終始圧倒されておりました。時おりしも、12月10日には山中伸弥先生がノーベル医学・生理学賞を受賞されましたが、本学会では山中先生の研究グループからの発表や、iPS細胞関連の報告も散見され、それらのセッションには多くの聴衆が参加されディスカッションされておりました。

また、本学会で印象的だったのは、学会のIT化です。はじめは、分厚くて重い抄録集がタブレットに変わっただけかと考えておりましたが、研究者同士がつながれるように様々な工夫がなされていたようです。研究の発展のみならず、研究者の交流にまで思いを馳せて学会が作り上げられている点にとても感動しました。

我々は、特に排尿に関わるものとして、加齢や炎症、酸化ストレスなどに関わる演題を拝聴してきました。ここで得た知識を今後の臨床や研究に応用し、少しでも多くの病態解明や治療の発展に貢献できるよう尽力していきたいと思いました。