福島県立医科大学医学部　泌尿器科学講座

American Urological Association (AUA) 2016

胡口　智之

　去る5月6日から5月10日にかけアメリカのカリフォルニア州サンディエゴでAUA 2016が開催されました。今回、私は大学院生として国際泌尿器科学会を聴講するため参加させていただきました。

　学会には、小島先生、私を含め５名の先生が参加し、それぞれ当科で行っている基礎研究や臨床研究の発表を行いました。当科の石橋先生はベストポスター賞を受賞され、福島医大での研究が十分にアメリカでも通用することを証明していました。また、学会の演題では、肝臓への脂肪沈着と腎癌の悪性度の関連など今後の基礎研究のアイディアになりそうなものから、精子運動能の簡便なスクリーニングに使えるデバイスの検討といったユニークなものまであり、とても刺激のある期間を過ごせました。

　更に学会期間中、小島先生がアメリカ留学中にお世話になった先生方との会食に同席させていただく機会を得ることができました。会に参加すると彼らは見知らぬ日本人にもよく話しかけてくれ、非常にフレンドリーで紳士的だったことが印象的でした。しかし、残念ながら会話が英語のため、私自身あまり理解できなかったことが悔やまれました。

　今回のAUA 2016に参加し感じたことは、基礎研究や臨床研究につながるアイディアは非常に多彩で、日常の様々な場面に存在していること、またそれらの研究を国際学会で発表しディスカッションすることでテーマに深みが生まれることでした。今回のAUAでの刺激を受け、残りの大学院生活やその後の福島での研究に精進したいと思います。