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研究・学会活動

受賞報告

第5回 臨床薬理研究振興財団研究大賞 受賞報告

「ゲノム薬理学からみた前立腺肥大症薬物療法におけるオーダーメード医療」

小島 祥敬

この度、第5回臨床薬理研究振興財団研究大賞いただくことができました。大変栄誉ある賞をいただき身に余る光栄に存じます。

受賞の対象となりました研究テーマは、“ゲノム薬理学からみた前立腺肥大症薬物療法におけるオーダーメード医療”です。贈呈式と受賞講演は平成24年11月9日に執り行われ、記念の楯をいただきました。

前立腺肥大症は、50歳以上の多くの中高年男性に発症する下部尿路機能障害を主訴とする疾患で、QOLを著しく損なうため、超高齢社会の到来とともに重要な疾患として位置づけられています。一方近年、患者の個々の遺伝的特徴に合わせて最も効率的な薬物投与を行うという、ゲノム薬理学とオーダーメード医療の概念が支持されています。一般的に、様々な疾患に対して薬物治療を行う上で、ひとつの薬剤が同じ疾患をもつ患者さんすべてに効果的であるというわけではありません。私達は、前立腺肥大症に対する薬剤効果は、個々の患者さんが有する遺伝的背景により規定されることを証明しました。現在、遺伝的特徴をもとにした新たな前立腺肥大症薬物治療アルゴリズムの構築を目指し、将来の臨床応用への実現化を考えています。

この度、このように評価していただけたことは、今後の研究の励みになり、将来患者さんに研究成果が還元できるように、今後も精進していきたいと思います。

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