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研究・学会活動

受賞報告

第35回日本小児泌尿器科学会総会・学術集会 学会賞(臨床部門)受賞報告

桐花 悠介

このたび、2026年7月23日から25日に東京都新宿区の京王プラザホテルにて開催されました第35回日本小児泌尿器科学会総会・学術集会において、学会賞(臨床部門)を受賞いたしました。

受賞演題は、「福島県における移動精巣に対する精巣固定術の全県実態調査:小児泌尿器科専門医育成による診療均質化の重要性」です。

移動精巣はすべてが手術の対象となるわけではなく、病態に応じた慎重な判断が必要です。本研究では、福島県内で入院機能を有する全88病院を対象として、2008年4月から2017年3月までに精巣固定術が行われた16施設852例の診療録と手術記録を確認しました。

統一した基準により移動精巣409例と停留精巣443例に分類し、全精巣固定術に占める移動精巣手術の割合を県内5地域で比較したところ、地域間に明らかな差を認めました。また、日本小児泌尿器科学会会員数が少ない地域では、移動精巣手術の割合が高い結果でした。

これらの結果から、移動精巣に対する手術適応の判断には地域差がある可能性が示されました。診療の均質化に向けて、ガイドラインに基づく判断の共有と、専門的診療を担う人材の育成・地域偏在の是正について、さらに検討を進める必要があると考えております。

今回、学会賞という形で評価をいただけたことを大変光栄に思います。小児泌尿器科領域における地域医療の課題を全国に発信する貴重な機会となりました。今後も、移動精巣に対する手術適応の標準化と、地域を問わず適切な小児泌尿器科医療を提供できる体制づくりに貢献できるよう、本研究を発展させてまいります。

本研究の遂行にあたりましては、小島祥敬教授、佐藤雄一先生をはじめとする医局員の先生方、共同研究者の先生方、ならびに県内各施設でデータ収集にご協力いただきました皆様より、多大なるご指導とご助力を賜りました。心より御礼申し上げます。

今回の受賞を励みに、今後も一層研鑽を重ねてまいります。

 

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