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初期研修医の皆さまへ

留学先からの便り

小川総一郎
名古屋市立大学 留学記 その1

皆さん、こんにちは。6年生の皆さん、勉強は順調ですか。5年生の皆さん、BSLで泌尿器科はもうまわりましたか。私は2013年9月から、名古屋市立大学(名市大)泌尿器科に留学させていただいています。臨床面では、腫瘍、結石、男性不妊、小児を中心に幅広く精力的に活動している教室です。また、基礎研究でも輝かしい業績を残しています。留学にあたり、HPに留学記を寄せたいと思います。思いついたことを徒然なるままに書いてみます。

名古屋市までは車で約650km。福島市の自宅を夕方に出発し、途中、長野県佐久市で一泊しました。翌8月31日に到着しましたが、いきなり名古屋の暑さの洗礼を受けました。日差しが強く、蒸し暑い。引越し荷物の搬入中、気分が悪くなりました。聞くところによれば、名古屋の夏は暑く、冬は寒い、そして台風も多くて過ごしにくい気候とのこと。実際、9月だけで台風が2回到来し、市内では浸水被害が出るほどでした。
そうは言っても名古屋は日本を代表する大都市。近代的なビルが並び、おしゃれなブティックやレストランも多く、楽しそうな街です。そして、仕事をするにも遊ぶにも良いと感じるのが、交通の便と近隣都市へのアクセスの良さ。JR、近鉄、名鉄、地下鉄、バスが充実しています。市内の移動はもちろん、京都、大阪は1時間以内、東京へも1時間40分、中部国際空港は近いし、関空だって遠くないようです。

そんな名古屋で、私はイオンで買った自転車で通勤し、多忙な生活を送っています。特に序盤は全てに慣れず、何をするにも大変でした。電子カルテの使い方がわからない、院内で迷子になる、休日に建物内に入れなくなる、などなど。しかし、医局の先生方が非常に良くして下さるので、何とか今日までやってこれました。
手術は週2日ですが、その日は3つの部屋で一斉に手術が行われます。私は男性不妊症を学びにきましたので、不妊関係の手術に優先的に入らせてもらっています。教科書では学べない数多くのことを教えていただき、大変充実しています。不妊関係の手術がない場合には、ロボット支援手術や内視鏡手術、人口尿道括約筋埋め込み術など、他の手術に参加させてもらっています。今までに見たこともないような手術を自分より若い先生が執刀していたりして、レベルの高さに驚きました。

カンファレンスも週2回行われています。カンファランスでは、患者さんの状態報告や治療方針に関するディスカッション、手術の報告、学会発表の予行など、医局員が議論を重ねています。病棟実習中の医学部学生もプレゼンテーションを行うなど、医学教育にも力を入れている雰囲気が伺えます。
あまり書けませんでしたが、そろそろ出勤する時間ですので、これで終わりにいたします。好評につき、その2、その3を書きますので、乞うご期待!

 

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名古屋市立大学病院 不妊症の手術を勉強中です

 

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