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初期研修医の皆さまへ

入局の挨拶

植村元秀先生が入局しました。

皆さん こんにちは。
2022年4月より福島県立医科大学泌尿器科学講座に赴任しました植村元秀です。
私はこれまで大阪大学官制御医学講座 泌尿器科学において約11年間、診療、教育、研究に携わって参りました。
福島県立医科大学泌尿器科学講座 教授である小島祥敬先生にこれまでの業績を評価いただき、被災地である福島県の医療を支えること、東北地方を中心として世界に通用する泌尿器科研究を推し進めること、そして福島県立医大を中心とした医学部学生の卒前教育や研修医などの卒後教育を含めた教育活動を行うことをミッションとして与えられました。

私は2011年の震災時にはアメリカ留学をしており、遠くアメリカからテレビで映し出される衝撃的な津波の映像を見て、祖国日本に対して涙を流していたことを鮮明に覚えています。アメリカで在籍していた研究室は厳しいところではなかったので、ボランティア活動のために一時帰国することも考えていました。しかし丁度その頃、大阪大学へ戻ることになり、新たな環境での新たな仕事に没頭せざるを得ず、被災地への援助活動は叶いませんでした。今となっては、ただの言い訳に過ぎません。しかし、今回このようなお話をいただき、かつて成し得なかったことを実現できる機会と思い意気込んでおります。

私はこれまで、多くの基礎研究にも従事して参りました。特に血液バイオマーカー探索を行い、知財も確保し、臨床応用を目指して研究してきました。このようなトランスレーショナルリサーチを得意にしております。また、福島県立医科大学で開始する医師主導臨床研究である前立腺癌に対するPSMAPET研究については、これまでに大阪大学核医学教室の渡部先生との共同研究の機会にも恵まれ、国内で最初に携わってきておりますので、その点でも期待されているものと思います。

全く新しい環境で、すぐにエンジン全開というわけにはいかないかと思いますが、「人の役に立つ」ということを念頭に、診療、教育、研究においてがんばっていきたいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。

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