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研究・学会活動

受賞報告

2016 AUA Best of Posters賞を受賞して。

この度サンディエゴで開催されました、AUA annual meeting 2016におきまして、私の発表した演題、“TKI induces GLUT1 expression through IL-6 secretion on renal cell carcinoma cells”がBest of Posters賞を受賞致しましたのでご報告致します。
驚きですが、昨年のニューオーリンズでのAUAに続いて2年連続の受賞となりました。

本研究の遂行に当たっては、当教室の小島教授はじめ医局の先生方、平木さん、渡辺さん(えっちゃん)、そして共同研究者のUniversity medical center of Johannes Gutenberg University MainzのBrenner教授に多大なるご助力をいただきました。心より感謝致します。

本研究は昨年の研究をさらに進めTKIにより腎癌から分泌されるIL-6のTKI耐性化における役割を研究したものです。前回はIL-6受容体抗体をTKIと同時投与する事でTKIの効果を上げることが出来FDG-PET CTにて広範な腫瘍壊死の誘導を達成できましたが、同時にSUV値が抑制されているのも観察できました。そこから、IL-6による糖取り込み能の変化が耐性化に関わっているのではと考えました。実際、TKI投与にてグルコーストランスポーターGLUT1発現がup-regulateされ、IL-6受容体抗体でGLUT1が抑制されました。TKI投与によりIL-6が分泌され、その結果GLUT1が強発現し細胞増殖につながることが耐性化のメカニズムの一つと考えました。

昨年度も書きましたが、このIL-6関連の研究は以前当教室に在籍していた小黒先生(愛知県名古屋市近辺出身)の学位論文の指導の時にはじめ、少しずつデーターを積み重ねてきたもので、泌尿器科総会やAUAにて発表してまいりました。

今後は研究内容を深め、いつか実際に臨床に役に立つような研究を進めていきたいと思います。この度は本当にありがとうございました。

 

 

 

 

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おまけです。
とは言え、今年は昨年のようなスライド送りの失敗はありませんでした。
参考)AUA 2015 Best of Posters賞を受賞して

 

学習してます。

PCを事前に確認しておきました。

 

今回、AUAの前にあった日泌総会での総会賞候補演題について、英語で発表せよという、前代未聞の(?)条件がつけられておりました。
しかし、総会に出した演題とAUAに出した演題がほぼ一緒でしたので、総会の練習がそのままAUAの練習になると良い方に考えるようにしました。

で、どちらかというと、大変だったのは医局内の総会の練習でして、総会での発表は“英語原稿暗記”が絶対条件。最後まで小島教授からは

「あと、500回練習してください。」

と厳しい言葉をいただきました。

 

たぶん、ご存じかと思いますが・・・

 

 

 

500回・・・やってません。

 

無理です。(_ _。)/~~

 

まあでも、それなりに総会用の練習は、AUAに向けてのよいトレーニングになったと思います。

ただ、実際のAUAでの発表の時には、

 

私、やっぱり、原稿読んでます。

 

胡口先生にとってもらった写真にも私が読んでる「原稿」
ばっちし写ってしまいました。
暗記してないのが、ばればれでした。

 

 

もっと言うと、ちゃんと暗記していった日本の総会賞の方は落とされてますし・・・。
どんまい。( ^o^)ノ

 

また、私のセッション、実はAUAの最終日の最終セッションでした。
なので、受賞演題のポスターが会場に展示されますとアナウンスがあったんですが・・・。

 

当然のことながら、もはや誰もおらず・・・。

誰もポスター見てくれず・・・。

ていうか、すでに片付けモード・・・。

どんまい。( ^o^)ノ

 

なので、僕らもそのまま打ち上げでした。

 

 

おしまい

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