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ダヴィンチXi/Xについて

ダヴィンチXi/Xは最先端の手術支援ロボットです。米国のIntuitive Surgical社で開発された内視鏡下手術支援ロボットで初期モデルのda Vinci(standard)は1999年より臨床用機器として販売されています。ダヴィンチXiとXは、共に第4世代の手術支援ロボットで、ビジョンカート、ペイシェントカート、サージョンコンソールの3つから構成されます(図2, 3)。ダビンチ Xiの特徴は、前世代のダビンチシステムに比べ機能が充実し、より複雑で難しい手術に対する低侵襲手術の可能性がさらに広がるシステムです。

ロボット支援手術システム・ダヴィンチXi/Xの最大のメリットは繊細で緻密な手術が可能ということです(図4)。ダヴィンチは手振れが補正可能で、さらに手指の可動幅に対し器具先端の可動幅を最大1/5に減じてくれる機能が備わっています。そのため、骨盤の中など狭い場所でも、目標としている部位に直接アプローチすることができ、細かい操作が要求される手術においても非常に繊細で緻密な手術操作が可能です。また、3Dカメラで奥行きのある体腔内を立体的に映しだすことが可能で、ズーム機能により最大15倍の患部を拡大視野でとらえることが可能です。今までのダヴィンチSiでは専用カメラアームのみに装着可能であったエンドスコープ(カメラ)が、ダヴィンチXi/Xでは、すべてのアームに装着できるようになり、容易に広範囲に術野展開することが可能になりました。加えて、デュアルコンソールやスキルシミュレータ等、教育面を配慮したシステムも備わっています。結果として、出血の少ない、患者さんの体にやさしい低侵襲手術が可能となっています。また傷が小さいので、術後の回復が早く、社会復帰が早期にできるというメリットもあります。

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