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Oncology Research Group(オンコロジー・リサーチグループ)

 

CLDN10-LAT1シグナルは淡明細胞型腎細胞癌の悪性形質を増強する
Extrajunctional CLDN10 cooperates with LAT1 and accelerates clear cell renal cell carcinoma progression

淡明細胞型腎細胞癌(ccRCC)の罹患率は増加傾向にあり、依然として予後不良な症例も多いため、新たな治療法の開発が切望されています。細胞接着分子であるクローディン(CLDN)10は、腎癌の予後因子である可能性が示唆されてきましたが、抗体が存在しなかったため、詳細な研究が進んでいませんでした。私たちは今回、CLDN10特異抗体を独自に開発し、ccRCCにおける臨床病理学的・分子生物学的意義を解析しました。その結果、CLDN10の高発現が独立した予後不良因子であることを突き止めました。さらに、細胞株や担癌マウスを用いた実験により、CLDN10の発現が悪性形質の増強に寄与していることを証明しました。そのメカニズムとして、CLDN10がアミノ酸トランスポーターであるLAT1と複合体を形成し、mTORシグナルを活性化することでアミノ酸の取り込みを制御することで癌の進展を加速させていることを解明しました。

本研究は、ccRCC患者の予後をより正確に予測するバイオマーカーを提供します。また、CLDN10-LAT1経路を標的とした革新的な治療薬の開発により、既存の薬物療法に抵抗性を示す難治性腎癌患者に対し、「代謝阻害」という新たな切り口からの治療選択肢をもたらすことが期待されます。これは、ccRCCの治療成績向上と、患者一人ひとりの病態に合わせた個別化医療の実現に大きく貢献するものです。

(Onagi A, Kojima Y, Chiba H, et al. Extrajunctional CLDN10 cooperates with LAT1 and accelerates clear cell renal cell carcinoma progression. Cell Commun Signal. 2024;22(1):588.)

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