研究・学会活動
研究のテーマ
Oncology Research Group(オンコロジー・リサーチグループ)
去勢抵抗性前立腺癌患者に対する211At-NpG-PSMA放射性リガンド療法の安全性、有効性及び薬物動態評価を目的とした単施設、非盲検、第T相試験
去勢抵抗性前立腺癌(CRPC)は進行すると治療抵抗性を示し、予後不良となることが多い疾患です。近年、PSMAを標的とした放射性リガンド療法(RLT)が注目されており、本研究ではα線放出核種である211Atを標識した211At-NpG-PSMAの安全性と有効性を検証する第I相試験を実施しています。対象はPSMA陽性の去勢抵抗性前立腺癌患者様で、単回投与後の用量制限毒性(DLT)、有害事象、PSA変化、画像評価、QOL、薬物動態などを評価します。α線は短飛程かつ高エネルギーであるため、正常組織への影響を抑えながら高い抗腫瘍効果が期待される。本研究は、日本発のPSMA標的α線治療の臨床応用を目指す先進的研究です。
本研究は、α線放出核種211Atを用いたPSMA標的治療の国内先進的第I相試験であり、福島県立医科大学の放射性医薬品製造・核医学治療体制を活用して実施しています。α線は高LET放射線であり、β線治療に抵抗性を示す前立腺癌への新たな治療選択肢として期待されます。さらに、診断用PSMA PETとの連携によるtheranostics戦略を推進し、個別化医療への展開を目指している点が特徴です。
治療抵抗性前立腺癌に対する新たな核医学治療を開発することで、生命予後やQOL改善への貢献が期待される。日本発のα線治療技術として国際展開も視野に入れた研究です。
(Yaginuma K, Kojima Y, et al. Novel astatine (211At)-labelled prostate-specific membrane antigen ligand with a neopentyl-glycol structure: evaluation of stability, efficacy, and safety using a prostate cancer xenograft model.EJNMMI. 2024;52:469-181.)



